数百万円の賠償金!? 美容サロンを経営するうえで気をつけるべきリスクと備え

数百万円の賠償金!? 美容サロンを経営するうえで気をつけるべきリスクと備え
美容室では、お客さまの髪やお肌を扱うため、お客さまに直接損害を与えてしまう他に、施設や設備、取り扱う商品によるトラブルなど幅広いリスクが考えられます。
今回は、美容室で起こりうるリスクに備えるための保険についてご紹介します。

① 美容室の経営に潜むリスクと補償 (起こりうるトラブルとは?)


まず、美容室を経営するにあたって起こりうるトラブル、日々のサロンワークに潜むリスクにはどんなものがあるのか、どういった場面で保険が補償してくれるのかを見ていきましょう。

施術によってお客さまやお召し物を傷つけてしまうリスク》


美容施術をしているときに起こってしまった、お客さまへの身体的な被害や、お客さまの所有物を損傷してしまう直接的なリスクです。

例)カット中にハサミでお客さまにケガを負わせてしまった。
  不注意でシャンプーをお客さまの目や口に入れてしまい、患部が炎症してしまった。
  お客さまのお召し物に薬剤をこぼしてしまい、弁償が必要になった。

《お預かりした物の紛失や破損のリスク》


お客さまからお召し物やお手荷物(受託物)を一時的にお預かりする際に懸念されるリスクです。

例)お預かり中のお客さまのお手荷物を汚してしまった。
  お客さまからお預かりしていたお手荷物やお召し物を紛失してしまった。

《販売商品が起因となる事故のリスク》


サロンで販売・提供した商品が原因でお客さまがケガをしてしまったり、お客さまの持ち物が汚れたりするなど、その商品が原因でお客さまに損害を与えてしまうリスクです。

例)販売したシャンプーの容器が割れていて、手をケガしてしまった。
  ヘアカラーの染料の色移りでお客さまの自宅のソファや壁が汚れてしまった。

《店舗施設や設備の不備による事故のリスク》


美容室で使用している設備等の不備が原因で発生したトラブルによって、お客さまにケガなどを負わせてしまうリスクです。

例)施術用の椅子が故障しており、それが原因でお客さまがケガしてしまった。
  飲み物を提供する際、お客さまのお召し物にこぼしてクリーニングが必要となった。
  機器のコードが整理されてなかったため、お客さまが転んでケガをしてしまった。

《プライバシーの侵害、著作権侵害のリスク》


なんらかの理由で、お客さまや他人の権利を侵害してしまうリスクです。

例)お客さまが万引きをしていると間違えて指摘してしまった。
  お客さまが写り込んだ写真や動画などを許可なくSNSにアップロードしてしまった。
  宣伝用のポスターに記載した写真が著作権に抵触してしまった。

《火災や漏水のリスク》


借りている建物に損害を出してしまうリスクです。

例)借りている店舗で火事を発生させてしまった。
  水浸しにする被害を出してしまった。

《従業員の労働災害リスク》


サロンで働く従業員がケガをしてしまうなど労働災害のリスクです。

例)スタッフが通勤中にケガをしてしまった。
  薬剤が原因で皮膚がただれてしまった。
  お客さまのカット中に誤って、自分(スタッフ)の手を傷つけてしまった。

※美容室に限らず、事業をしている場合、労災保険は加入が義務付けられています


 施設の所有・使用・管理や、業務の遂行、施術をした結果や販売した商品などが原因となった他人のケガ・モノに対して補償されるのが損害賠償責任保険です。
ほかにも、従業員のケガ、店舗や備品の損壊、弁護士に相談したときの費用等の補償、情報漏えい・サイバーリスクの補償、色々な自然災害や事故によって営業ができなくなったときのための休業補償もあります。特に、オーナーは経営者なので労災保険に入ることができません。もしものときの備えとして「 所得補償保険 」が注目されています。
安心して経営するためには、必要な補償がきちんと含まれているか、契約内容を保険会社へしっかり確認することが大切です。

② 美容室で実際に賠償が発生した事例

 

ここで、実際に美容室での事故により賠償が発生した事例をいくつかご紹介します。

事例1:店舗の自動ドアの管理不備による誤作動で、お客様がケガをした。
    治療費等で60万円の損害賠償金が発生した。

事例2:店舗の床の掃除が不十分で、お客さまが転んでケガをした。
    治療費等で100万円の賠償請求が発生した。

事例3:スタッフの施術ミスでお客さまの額にカラー剤が付着し、かぶれてしまった。 
    治療費として10万円の賠償請求が発生した。

事例4:カット時、誤ってお客さまの耳を切ってしまった。
    ①治療費として 8万円の賠償金請求が発生した。(慰謝料なし、治療代のみ) 
    ②耳の一部欠損による精神的苦痛と後遺症で慰謝料200万円の賠償が発生した。

事例5:配管詰まりが発生し、下の階へ漏水してしまった。
    店舗の修繕、休業損害費用等、下の階の補償として220万円の対物賠償が発生した。

事例6:シャンプー台から漏水し、下の階の壁・天井を損壊してしまった。
    110万円の修繕工事費用を請求された。

事例7:パーマ施術による頭皮の荒れが起きたとクレームを受けた。
    被害者が相当なクレーマーで、営業に支障をきたす過剰な電話等の行為が続いたので弁護士に対応を委任した。
    訴訟費用などの示談代行費用の支払が21万円発生した。

③美容室の保険の必要性

 

これまで、美容室で起こりうるトラブルの具体例や保険で補償される内容、実際に賠償が発生した事例などを見てきましたが、いかがでしょうか?
皆さまにもヒヤッとした経験、思い当たるリスクなどはありましたでしょうか?

美容室の保険とは、突然の事故やトラブルに備え、お客さまはもちろんのこと、スタッフ、オーナー、そしてお店そのものをトラブルから守るものです。

裁判ともなれば、何百万という慰謝料が請求されることもあります。
そんなときの為に、美容室のための保険があります。意外と 「知らなかった」、「まだ入っていない」というサロン様も多いようです。保険と言われても、ありすぎてよくわからない、難しくてどれを選べばいいかわからない、と後回しになってしまっている方もいらっしゃるかもしれません。

美容室は直接、人に触れる職業上、幅広いリスクが考えられます。
その対策が不足していると、お客さまの信頼を失うことだけでなく、経営自体が難しくなる危険性が高まります。
万が一の時の被害を最小限に抑えるため、トラブルに対する備えがあることで安心して働ける職場環境づくりの一つとして、保険加入の検討をおすすめいたします。

※要注意!! 「理美容行為不担保

「 賠償保険ならすでに入っている 」という方もいらっしゃるかと思います。
一度、お手持ちの保険証券を確認していただきたいのですが、「 理美容行為不担保 」という記載はありませんか?こちらが不担保になっていると、カットやカラーなどの『 理美容行為 』による事故トラブルは保険適用外となり、万が一の際に保険で支払うことができません。加入済の保険で必要な補償がきちんと受けられるのかどうか、これを機に見直してみましょう!

④美容室をおまもりする保険 「サロンのささえ」 のご紹介

ダリアでは、2024年2月から美容サロンを守る保険「 サロンのささえ 」の取り扱いを開始いたしました。見積もりもお申込みもWEBで完結でき、スマホからかんたんにお手続きをしていただくことができます。

サービス名:サロンのささえ
特徴:
●年間売上高1億円以下の事業者限定
●お手続きはWebで完結、スマホでかんたんお手続き
●ニーズに合わせて3つのプランから選択可能
●損害賠償リスクからサロン事業をおまもりする。
 施術や設備施設による損害、情報漏えいやサイバー攻撃など、損害賠償リスクを幅広くカバー
●カスタマーハラスメントからサロンや従業員をおまもりする。
 お客さまからの暴力や悪質なクレームを受けた場合、弁護士相談費用など、必要になる様々な費用を補償。
●事故時の示談交渉や事業相談サービスでサポート。
 損害賠償事故が発生した時の示談交渉や、その他事業に関する日常的なお悩み相談にも無料で対応。


施術や店舗等施設への損害賠償のほか、カスタマーハラスメントなどからお店や従業員さまをおまもりします。
加えて、弁護士相談費用やクレーム対応費用などの各種費⽤を補償するほか、FP(ファイナンシャルプランナー)・税理士・弁護士等への相談サービスや、事故時の示談交渉サービスなど幅広くサポートいたします。


美容サロンを守る保険 「 サロンのささえ 」 の詳しい情報は、インフラログをご覧ください。

※その他、従業員さま向けのWeb完結型保険『お家ドクター火災保険Web(すまいの保険)』『お部屋を借りるときの保険(賃貸家財総合保険)』『働けないときの保険(所得補償保険)』などもご用意しております。


#美容サロンを守る保険 #サロンのささえ #ダリアインフラカタログ#事業をおまもりする保険